中途採用の求人から見る給与計算担当者(労務管理)の市場価値とは?

企業の給与計算担当者の市場価値ってどれぐらいなのでしょうか?

日本企業は、欧米のように「Pay for Job」ではないため、なかなか一概には言えないのでしょうが、今回は中途採用者の求人や適正年収ツールを使って調べてみました。

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給与計算担当者の転職サイトでの表記のされ方

まず、求人票に記載される給与計算担当者の呼び名について確認します。
給与担当者の表記名は会社によって様々です。

最も多いのが、「労務管理担当者」。
次に、中小企業などに多いのが「人事スタッフ」です。
こちらは、労務管理以外にも人事業務全般(採用や研修)を担当してもらうケースもあるので注意が必要です。

外資系の場合は、「C&Bスタッフ」や「ペイロール」がほとんどですね。
※C&B : Compensation & Benefit (福利厚生)

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転職サイトでの適正年収ツールの結果

いくつかの転職サイトでは、質問に答えることで自身の適正年収を知ることができます。

私自身で検索をしてみましたので、その結果をご報告します。
ちなみに、私は新卒から現在まで、複数の会社で労務管理・社会保険業務をメインに担当をしてきたアラサーサラリーマンです。
業務歴は7年ほどでマネジメント経験はなし。社労士資格は保有しておりません。

その条件で検索した結果がこちらです。↓

MS-JAPAN

適正年収:460万円から530万円

企業の管理部門に特化した転職サイト「MS-JAPAN」の適正年収ツールです。
利用するには会員登録が必要です。


ミイダス

適正年収:805万円

最近CMでよく見かける、「MIIDAS(ミイダス)」。
こちらのサイトでも適正年収が検索できます。

MS-JAPANと同じ条件で検索した結果がこちら。

なんと、805万円。。
ほんとかな?(笑)

算出方法は、「あなたと似たような経歴の人に提示されたオファー金額の平均値」だそうです。
同じ会社の別職種の人へのオファー金額も含まれているのでは? と勘ぐっております。

こちらは会員登録をしなくても適正年収を知ることができます。
求人を見るためには会員登録が必要です。


転職サイトから見る給与担当者の市場価値

では、次に実際の転職サイトに掲載されている給与担当者の求人を見ていきましょう。
どれぐらいの年収で募集されているのでしょうか?

今回検索した条件は以下の通りです。
・非管理職
・職種:「人事スタッフ」、「労務担当者」などの名称で検索。採用業務などが含まれている求人は除く。
・正社員のみ
・公開されている求人のみに限定

転職サイト別にご紹介していきます。

MS-JAPAN




●世界シェアトップクラスを誇る上場日系化学メーカー
想定年収  :450 ~ 700 万円
ポジション名:人事労務担当
必須条件  :人事としての実務経験3年以上

●外資系自動車機器サプライヤー
想定年収  :400 ~ 650 万円
ポジション名:C&Bスタッフ
必須条件  :給与計算/社会保険/労務関連の実務経験が5年以上 / 読み書きレベルの英語力

●上場企業情報システム会社
想定年収  :400 ~ 700 万円
ポジション名:人事労務スタッフ
必須条件  :給与計算経験 給与システムの管理に携わった経験

●最大手のカー&バイク用品チェーン
想定年収  :380 ~ 480 万円
ポジション名:給与社保業務
必須条件  :給与計算業務経験(目安3年以上)

●大手グループの保険代理店事業
想定年収  :310 ~ 430 万円
ポジション名:人事(給与計算・社保メイン)
必須条件  :給与計算業務、社会保険手続きのご経験

MS-JAPANを利用した感想はこちらの記事にまとめています。↓
【体験談】管理部門特化型の転職サイト「MS-JAPAN」を利用した感想

リクナビNEXT

●楽天
想定年収  :450 ~ 700 万円
ポジション名:人事オペレーション 労務実務担当者
必須条件  :事業会社での人事業務経験(実務経験3年以上)

●リブセンス
想定年収  :300 ~ 500 万円
ポジション名: 労務実務担当者
必須条件  :事業会社での労務関連業務経験1年以上

●ビジョナリーホールディングス
想定年収  :280 ~ 500 万円
ポジション名: 労務実務担当者
必須条件  :人事・総務ともに経験をお持ちの方

マイナビ

●UTグループ株式会社 <JASDAQ上場>
想定年収  :350 ~ 450 万円
ポジション名:給与計算スタッフ
必須条件  :社会人経験2年以上の方 / 一般的なPC操作スキル (経験不問)

●従業員200名弱の弁護士法人
想定年収  :350 ~ 450 万円
ポジション名:管理部門の労務担当
必須条件  :労務業務の経験をお持ちの方(目安/3年程度)

マイナビでは公開されている給与担当者の求人は多くありませんでした。
給与担当者の募集はほとんどが1名のみの募集です。そのため、ほぼ非公開での求人となります。
転職を考えている方は会員登録をしてエージェントから紹介をしてもらうことをお勧めします。↓


給与担当者の市場価値は400万~450万が標準?

今回調べた限りだと、給与担当者の求人は400万~450万円での募集が多いようです。(公開されている求人調べ)

ただ、今回は公開されている求人のみで調査しています。
自分が転職した時を振り返ると、実際はもう少し高い年収(500万円以上)の求人も多く存在しました。
それらの求人はほとんどがエージェントから紹介してもらった非公開の求人でした。
非公開の求人を含めて調査すると500万円近くまであがるのでは? と思っております。
人事業務で転職を考えている方はエージェントの利用をお勧めします。


RPAの登場でますます人が減らされていくであろう給与担当者。
今後の市場価値はどんどん減っていくのでしょうか?
定期的に調べていきたいと思います。

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