先日、社員の方から「新規で契約する取引先から、労働保険料納入証明書の提出を求められているから明日までに欲しい。」との連絡が。
労働保険料納入証明書?
労働保険料の振替の通知書のことかな?
と思ったけど、そうじゃないらしい。
明日までに準備しないといけないということで、
急いで東京と大阪の労働局で証明書を取得してきました。
今回はそんな手続きの流れを書いていきます。
労働保険料納入証明書
労働保険料納入(納付)証明書とは、
会社が労働保険料を決められた期日できちんと納めていることを所轄の労働局長が証明する書類です。(証明は無料)
この証明書は、建設業界においてよく使用される証明書のようです。
具体的には、
- 公共事業の入札参加資格審査の申請
- 各種助成金の申請
- 経営事項審査の申請
のような場面において提出を求められるそうです。
仕事をお願いした際、万が一業務中に事故が発生しても、ちゃんと労災の給付がされますよね?
ということを確認するため、提出を求めているのではないかと思われます。
取得方法の流れ
今回、東京労働局と大阪労働局からそれぞれ証明書を取得しました。
それぞれの取得の流れをご紹介していきます。
【東京労働局】
取得方法は2つ。
- 郵送で申請(原則)
- 直接窓口で申請
郵送で申請するのが原則とのこと。
ただ郵送だと1週間ほどかかるとのことなので、
今回は直接窓口へ行き、証明書をもらってきました。
【窓口での入手方法】
① 東京労働局労働保険徴収部に電話し、証明書を取りに行くことを伝える。
電話 03-3512-1633(ダイヤルイン)
証明書がほしい旨伝えればすぐに伝わりました。
その際、「本人確認のため会社名の分かる社員証or健康保険証を持参するように。」と言われました。
② 申請書の記入
フォーマットはこちらから入手。
労働保険番号は労働保険の申告書や保険料の口座振替通知書などに記載されています。
使用目的は申請された社員の方に確認し、記入。
③ いざ、東京労働局の建物へ!
場所は九段下にある九段第3合同庁舎。
九段下駅6番出口から内堀通りを道沿いに歩いていくと到着。
この建物の中に、
・東京労働局
・千代田区役所
・関東総合通信局
・関東信越厚生局 麻薬取締部
などなどが入所しているようです。
この九段第3合同庁舎に入り、早速迷いました。
労働局があるのは12階らしいのですが、12階へ行くエレベーターが見つからない。。
多くの人が利用しているエレベーターは千代田区役所フロア行きで、12階へは行かない。。
恐る恐る受付の方に聞いてみると、
警備員が立っている入り口の先に目的のエレベーターがあるらしい。
労働局に行く場合は、あの警備員に労働局に用がある旨を伝えて通してもらうらしい。
確かに警備員が立っている先にエレベーターがあることは認識していましたが、社員専用のエレベーターで自分は使用できないと思っていました。
さすが労働局。
一筋縄ではいかぬ。。
④ いざ、東京労働局のフロアへ!
12階へ行き、廊下に張り出されているフロアマップを頼りに徴収課へ。
部屋に入ると受付はなく、飾りのようなカウンターがあるのみ。(ちょっと緊張。)
カウンターの上にベルがあるので、それを鳴らすと職員の方が要件を聞きに来てくれました。
⑤ 証明書の申請
準備した証明願を提出し、社員証を提示。
※郵送の時に必要な、申告書の写しなどは必要なし。
※社員証がない場合は、登録されている会社の番号に電話をかけ、申請者の在籍確認ができれば発行してくれるとのこと。
待つこと10分ほど。
証明書を持ってきてくれました。
証明願の下にある、「本日現在、未納の保険料等がないことを証明します。」
というところにただ日付とハンコを押してくれたのみ。
証明書ってこれだけなんだ。。と若干拍子抜け。
しかし、これで無事任務完了。
【大阪労働局】
東京以外には大阪労働局にも納めており、
その分も必要なのか確認していなかったのですが、
念のため取得しました。
こちらも方法は2つ。
- 郵送で申請
- 直接窓口で申請
電話で確認したところ、
郵送の場合やはり1週間かかるとのこと。
そこで今回は、大阪で働かれている総務の方に行ってきてもらいました。
場所は中央大通FNビル17階
証明願はこちらから印刷。
1部の申請に2部の証明願が必要とのこと。
大阪は事前に電話する必要もなく、
本人確認もされず、
3分程ですぐ発行してくれたらしいです。
同じ公的な書類の発行でも対応方法が異なるんですね。
東京が堅すぎるのか。大阪がゆるすぎるのか。(笑)
取得してくれた方から取り急ぎPDFで送付してもらい、
依頼のあった社員の方にメールで送付。
無事、依頼された翌日にすべての任務を完了させることができました。
思った以上に大変な業務でした。
今回は直接窓口で申請をしましたが、余裕があれば郵送をオススメします。
そのためには、社員の方に余裕をもって依頼をしていただかないといけないのですが。。
以上、労働保険料納入証明書の取得方法でした。
この記事が一人でも誰かのお役に立てれば幸いです。