コラム

「常時接続SNS」って何?流行しているサービスをまとめてみた。

「常時接続型のSNS」という言葉を最近目にするようになりました。

ゲーム配信サービス「ミラティブ」の配信者が300万人突破、常時接続時代のSNSとして成長

起業家のけんすうさんは、「次の時代は常時接続SNSが流行するのではないか?」と予測しています。

「Clubhouse」は常時接続のSNSの最初のブレイクになるか|けんすう

こちらの記事で詳しく書かれてはいるのですが、個人的にも気になったので「そもそも常時接続SNSってなに?」、「どんなサービスがあるの?」についてまとめていきます。

スポンサーリンク

常時接続SNSとは?

配信者とユーザーがリアルタイムでコンテンツを楽しむサービスのことを「常時接続SNS」と最近表現しています。「ライブ配信」や「ライブアプリ」と言った方が若い世代の人たちは理解がしやすいかもしれません。

TwitterやInstagram、YouTubeなどのサービスは編集や加工されたコンテンツを、後から楽しんでいました。しかし、これからは同じ時間を共有する常時接続SNSが今まで以上に拡大してくると言われています。

けんすうさんはその理由を、こう説明しています。

人間は「よりリッチに、より密に向かう」というのが有るからだと思っています。今までも

テキスト→写真→動画→ライブ

といったように、リッチな方向に向かっています。

なので、数年後のSNSは「友達の状態が常にライブ配信でつながっていて、いつでも見れる状態」までいく可能性もあると思っています。 出典

「ライブ配信はすでに何年も前から流行っているよ!」と思われる方もいるかもしれません。その通りです。ただ、例えばYouTubeを例に挙げると、YouTubeって2010年ぐらいにはすでにメジャーな存在でしたが、2020年になってYouTubeで配信する人が一気に増えました。常時接続SNSも同じように拡大していくのではないかと予測されています。

では、2021年2月現在、どんなサービスがあるのか?代表的なサービスをご紹介します。

スポンサーリンク

Mirrativ(ミラティブ)

Mirrativ(ミラティブ)|スマホでかんたん!ゲーム配信

Mirrativ(ミラティブ)はスマホ画面配信アプリです。多くのユーザーがゲーム実況配信として使用しています。スマホ一台あればゲーム実況が簡単にできることで人気を博し、2021年2月で配信者が300万人を突破しました。

最近はアバター機能もつけられ、Vtuberとして配信ができるようになりました。

パラレル

パラレル|友達と遊べるたまり場アプリ

パラレルは「友達と集まる通話SNS」サービスです。

仲のいい友人だけでルームを作り、通話をしたり、ゲームをしたり、YouTubeを同時視聴することができます。

Yay!

好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)

Yay!(イェイ)は「雑談通話コミュニティ」アプリです。学生限定コミュニティアプリ「ひま部」から引き継がれ、2020年にリリースされました。

数多くのサークル機能で趣味を同じにする人と交流することができたり、同じ世代や地域の人とチャットや通話をする機能があります。年齢が離れすぎている人とはチャットができないよう制限されていたり、チャットの相手がチャットをスクショしたら通知がくるなど、悪用されないような工夫が随所にされています。

「ひま部」から引き継がれたため、10代の利用者が多いサービスです。

REALITY

REALITY|顔出しナシのライブ配信アプリ

REALITYは、Vtuberのようにアバター配信ができる「バーチャルライブ配信アプリ」です。

オリジナルなアバターを作成して、Vtuberのようにライブ配信やゲーム実況をすることができます。

Google Playから表彰される(ベストオブ 2020 アプリ エンターテイメント部門 部門賞受賞)など、非常に勢いのあるサービスです。

stand.fm

stand.fm (スタンドエフエム) 音声配信プラットフォーム

stand.fm(スタンドエフエム)は、音声配信アプリです。ラジオのように収録した音声を配信することもできますし、ライブ配信することもできます。ライブ配信の場合は、リスナーをスピーカーに招待することもでき、偶発的な交流が生まれています。

ビジネスマンを中心に利用されている印象です。

00:00 Studio

https://0000.studio/

00:00 Studio(フォーゼロスタジオ)は、「クリエイターが、作業中を淡々とライブ配信するサービス」です。

マンガの作画や記事の執筆など、クリエイターを作品を生み出すプロセスを配信することができます。

人気イラストレーターのかなへいさんや、

https://0000.studio/kanahei

『ちはやふる』の作者である末次由紀先生なども配信されています。

https://0000.studio/yukisuetsugu

開発元はけんすうさんが運営するアル株式会社です。けんすうさんは「プロセスエコノミー」の到来を予期して、こちらのサービスを開発されています。

「プロセスエコノミー」については、こちらの記事で取り上げています。↓

プロセスエコノミーを実践する時にオススメしたい本

Clubhouse

‎App Storeに接続しています

2021年の1月下旬にTwitterで話題となり、急激に利用者が増えた音声アプリです。招待制として開始され、音声はアーカイブに残らず、録音禁止のため、その場でしか楽しめない会話を聞くことができます。スタートアップ界隈の経営者の間で火がつき、一気に広がった印象です。

その他にもまだまだたくさん!

今回は日本から生まれたサービスを中心にご紹介しました。(clubhouse以外は日本発のサービスです。)

海外から生まれたサービスでは、気軽に会話ができる「Discord」や音声ライブ配信「Spoon」、Amazonが提供する配信サービス「Twitch」などがあります。

どのサービスが生き残っていくのかは分かりませんが、常時接続SNSの時代が到来していることを実感します。いつの時代も「誰かと繋がっている安心感」を求めて人はコミュニケーションをとってきたと思うのですが、テクノロジーの発展でそのニーズが直接的に具現化されたのかなぁと思いました。

「常時接続SNS」時代の到来に備えて、気になったサービスに触れておきましょう!