先日知り合いの給与担当者と、「健保組合こそ業務改革を行うべきだ」 という話で盛り上がりました。
話しのきっかけは、その方が加入している健保の手続きがとても面倒臭いという話しからでした。
2枚綴りの申請書をPDFでダウンロードして、2枚ともに手書きで記入する必要があるそうなのです。
最初聞いた時、「ちょっと何言っているかわかんない。」
と思ったのですが、よくよく聞いてみたらそんな面倒な話があるのか!と驚きました。
今日はそんな健保組合の手続きについてまとめてみます。
ほんとにあった健保組合の怖い話
東京にとある健保組合がありました。
その健保組合の手続きは、全て複写式の申請書を利用しています。
企業の担当者は2枚つづりの申請書に毎回手書きし、健保組合に送付していました。
申請書が足りなくなったら、FAXで依頼して申請書を送ってもらっていました。
ある時、そんな健保組合が「IT化に伴い、複写式の申請書は辞めることにします。今後はサイトから申請書をダウンロードしてください。」
と紙の申請書廃止を宣言しました。
企業の担当者は喜びました。
「これで少しは業務の効率化できる。」
しかし、担当者はその健保組合のサイトを見て驚きました。
なんと、2枚綴りの申請書がそのままPDFに掲載されているだけだったのです。
PDFで申請書を2枚印刷し、2枚それぞれに同じ内容を手書きしなくてはならなかったのです。(イメージ)
「エクセル版はないの?」企業の担当者は探しました。
エクセル版もアップされている申請書もありました。
しかし!
お分かりいただけただろうか?
たくさんある申請書の内、エクセル版がアップされているのはたったの4種類のみ。(全30種類)
それ以外は、全く同じ内容の申請書をPDFで2枚印刷し、2枚とも手書きで作成しなければならなくなったのです。
「なんだこれ、、」
その担当者は怒りを通り越してあきれてしまいました。
エクセル版は随時アップするとのことだったが、一向にアップされないままである・・・。
キャーーー!
背筋がぞっとする話ですね。笑
この健保組合に加入している企業の担当者は本当にかわいそうだと思います。
その知り合いの方は、自分でエクセル版の申請書を作成したそうです。
他の健保組合はどうしてる?
他の健保組合ではどうでしょうか?
使用するケースが多い保険証の再発行申請書で調べてみました。
さすがのトヨタです。
キーボード入力ができるPDFを掲載しています。
エクセルでアップしているところは少ないみたいですね。
多くの健保組合はPDFをアップし、手書きをさせているようです。
エクセルがあれば、VLOOKUPなどで本人情報を飛ばしてくることができるんですけどね。
いい加減、申請書に手書きさせるのやめません?
平成が終わろうとしている現代において、こんなこともう書きたくないのですが、
いい加減、申請書に手書きさせるのやめませんか?
健保組合では、多くの申請書が「手書きで記入」という前提で作成されています。
エクセル版があれば、作業工程を半減できると思うのですが、エクセル版をアップしているところは少ないのが現状です。
エクセル版の申請書をアップするのって難しいことでは決してないと思うのです。
現に、年金機構はやっていますし。
健保組合が変わらないと、企業の社会保険業務は改革が進みません。
逆に言うと、健保組合が変われば企業が変わることができます。
健保組合が申請手続きを1分短縮してくれれば、加盟する企業全てに1分の価値が生まれます。
その価値は決して小さくない価値だと思います。
健保組合の業務改革を強く望みます。
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